虹の橋

としひさより

チョビが静かに旅立ちました。19年間一緒に暮らしたネコです。妻の言葉を借りれば『虹の橋』を渡っていきました。

朝、ご近所さんが妻を呼ぶ声で目が覚めました。「チョビちゃんが大変」と言っていました。すぐ妻の駆け出していく足音が聞こえ、またすぐチョビを抱かかえて帰ってくる姿が見えました。わたしの顔を見るなり「○○先生に電話してください」切羽詰まった声でした。ケガをしている様子はありませんでしたが、息をしているかいないか分からないくらいぐったりした状態でした。急いで携帯を取りに行き、病院に電話しました。まだ朝早い時間でした。音声ガイダンスで緊急の連絡先が流れてきました。走ってペンを取りに行き、電話を掛けようとしました。子どもたちを急いで起こしに行った妻がチョビを抱いたままトボトボと戻ってくる姿が見えました。泣いていました。わたしの顔を見て首を横に振りました。妻に抱かれたチョビが動こうとしません。旅立ったのが分かりました。

老衰だと思います。穏やかな寝顔をしていました。推定92歳でした。

おととい、レオン(わが家のワンちゃん)にご飯をあげていたらチョビが足元に寄って来て、すぐに離れていきました。「もうパトロールに行くの」と声を掛けたのが最後になりました。
(としひさ)

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