彼岸花

としひさより

赤色ではない色のヒガンバナ(彼岸花)を初めて見ました。薄い黄色のヒガンバナでした。亡き母が植えた桜の木のすぐ横に咲いていました。

小学生の頃は田んぼのあぜ道などでよく見かけました。別名のマンジュシャゲ(曼殊沙華)という名前の方を先に覚えたような気がします。「毒があるから食べてはダメ」と教えられたせいか、「毒々しい花だな」と子どもながらに思った記憶があります。

調べて見ると、田んぼのあぜ道でよく見かけたのには理由がありました。ヒガンバナの毒は球根に多く含まれていて、ネズミやモグラなどにも有害だそうです。それで、稲や野菜などをネズミやモグラから守るために植えられたそうです。また、『故人の身の回りを守る』という意味から、お墓の周辺に植えられたのが、身近で見かけるようになったきっかけだそうです。

『毒々しい』などと思って申し訳なかったと思いました。黄色いマンジュシャゲを見ながら、『母の桜の木を守ってくれているのかな』と思ったりもしました。
(としひさ)

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