みなさんは、議員が日頃、どんな活動をしているか、ご存じでしょうか?
議会に出ていると、みなさんと一緒にお仕事をするような機会がありません。
そのためどんな仕事をしているのか、なかなかイメージしづらいこともあると思います。
そこで今日は、議員の役割についてお話しいたします。
大分市議会議員、3つの役割
議員の役割は3つあります。
1つ目は大分市政のチェックです。
市政の方向性は正しいのか、予算編成は妥当か、決算は適正かなど、市政運営が適正に行われているか常にチェックをする役割です。
2つ目は、市民の皆様の困っていること、市に行ってほしいと思っていることなどを伺い把握し、市政運営に反映させる役割です。
3つ目は皆様のご意見等をもとに議員・議会の目で行政の施策を総合的にみて、政策を的確に提言する役割です。
3つの機能の核となるのは、皆様の声です。
日常的には議員一人一人が地域の中で皆様の声を聴くこと。
議会としては市民意見交換会や若者との意見交換会、パブリックコメントを通じてご意見をまとめていく。
皆様の声を基に、行政チェックや政策への提言が行われます。
行政と議会の織りなす布
議会には行政を監視する権限があるため、対抗勢力のように思われることがありますが、むしろ…そうですね…中島みゆきさんの有名な曲「糸」のフレーズを思い出してみてください。
♪「縦の糸はあなた、横の糸は私…」♪
この歌詞の縦の糸が行政、横の糸が議会なんです。
市民生活のための施策を作るには、事柄に応じて区分けしなければなりません。
いわゆる縦割りです。
その縦の糸に、皆様の声を聴く議員が横糸となり、「そうじゃないよ、ここは、こうしたほうがより実効性があるよ。」とか「こういう困りごとはこの部署とこの部署が連携したほうが良いよ。」とかあるいは「こういう施策が足りないよ」と提言したりする。
そうして市民生活を守る布を織りあげていくのです。
大分市議会議員として
コロナウイルス禍では、大きな縦糸と横糸で、急いで織り上げた布で緊急支援を行いました。
当面はそれで落ち着いた方も多くいらっしゃるとは思いますが、当然十分ではありません。
今後は細かな糸で不足の部分を足していきます。
いろいろな糸を使い、縦糸の行政と横糸の議会が同じデザイン、それは、市民生活の利益に直結するものですが、市民の皆様にとってしっかりとした優しい布を織り続けていきます。