大分市の市営住宅は、これまで50年で建て替えられていました。今は、計画的に80年で建て替えられます。屋上防水や外壁改修等々を行うことにより、50年以上使用しても大丈夫な建物については80年まで寿命を延ばそうという計画です(長寿命化計画)。
1期計画(平成23年度~令和2年度)が終わり、第2期の計画期間(令和3年度~令和12年度)に入りました。第2期(令和3年度~令和12年度)における経費削減効果は、約26億円と試算されています。
今日(2021年7月19日)現在、大分市が管理する市営住宅は、5,367戸あります。この内、長寿命化の対象となる住宅は、100棟、約2,440戸です。長寿命化計画により、建物の長期的な使用は可能となりました。今後の課題としては、大きく2つあると考えています。
1.民間賃貸住宅の水準を下回っている住宅が、引き続き共用されることになる。特に、浴槽を入居者自身が設置しなければならないことは、入居率低下の一因にもなっている。入居率は平成22年度の98.7%をピークに減少が続き、令和元年度は86.6%まで落ち込んだ。入居者の負担等について、早急な改善が必要と考える。
2.自然災害や、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う住宅損失等、住宅困窮理由の多様化への対応が遅れている。早急な入居条件の見直しが必要と考える。
今後とも必要な提言を行っていかなければなりません。是非、皆さまの『お声』をお寄せください。
(としひさ)