ごあいさつ

としひさより

今年になって、4度『来賓あいさつ』をさせていただきました。わたしのノーマル仕様でのあいさつは、「それでは一言(いちごん)、ごあいさつ申し上げます」から入ります。

自分の『あいさつ』なのに『ごあいさつ』と『ご』をつけるのはおかしいのではないか?ふと思ったことがありました。九州議長会の会長として総会の会場に向かう車の中だったと思います。議長秘書くんに確認してもらいました。答えは『ご』をつけるが正解でした。12~13年前のことです。
改めて調べてみました。

『 自分自身があいさつする時、「ごあいさつ申し上げます」と「ご」をつけるのは正解です。正しい理由は、自分自身があいさつする場合の「ごあいさつ」は、尊敬語ではなく謙譲語だからです。分かりやすく表現すると、「(みなさんに対する)ごあいさつ」ということになります。
「あいさつ」は、尊敬語も謙譲語も「ごあいさつ」と同じなので、ややこしくなります。例えば「見る」の尊敬語は「ご覧になる」、謙譲語は「拝見する」と、違う言葉に変わります。ですから、相手に対する時は「○○様が(見る)ご覧になります」、自分の時は「自分が(見る)拝見します」となります。
繰り返しになりますが、「あいさつ」の場合、相手に対する時は「○○様からごあいさつをいただきます」、自分の時も「わたしからごあいさつ申し上げます」と、同じ「ごあいさつ」という言葉が使われます。尊敬語も謙譲語も一緒だとややこしいですね』
との説明がありました。

そういえば、中学校か小学校の国語の授業の時、尊敬語と謙譲語の使い分けがよく分からず、テストの時はいつも鉛筆を転がしていたことを思い出します。ちゃんと勉強していなかった『つけ』が、今頃になって出てきています。
(としひさ)

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