駄言(だげん)

としひさより

『駄言(だげん)辞典』という本を、仕事部屋の本棚の一番上に置いています。その『まえがき』です。

『・・・呼びかけをしました。
心を打つ名言があるように、心をくじく駄言(だげん)もある。
「#ハッシュタグ駄言辞典」を付けて、駄言(だげん)にまつわるエピソードをつぶやいてください。」
募集が始まると瞬く間に、想像を超える量の駄言が集まった。駄言とともに書かれていたのは、発言に対する怒りや悲しみ、憤り。その場で間違っていると言い返せず、ずっと我慢してきた人たちの思いが、・・・ 』

駄言とは、
『 「女はビジネスに向かない」のような思い込みによる発言。特に性別に基づくものが多い。相手の能力や個性を考えないステレオタイプな発言(先入観、思い込み、偏見、差別による発言)だが、言った当人には悪気がないことが多い(駄言辞典より一部抜粋) 』

本の最初のページに載っている駄言は、『就職は女性らしくスカートで』です。
きょう見たページには、配偶者を表す『主人』『家内』が、駄言として載っていました。
『主人』を駄言として投稿した人のつぶやきです。「 世の中の奥様方からブーイング食らいそうですが、これ、使いたくない。「ご主人」て使われるのを聞くのも嫌。私、主人の下僕じゃないもん 」

『家内』につぶやきはありませんでした。わたしも、第3者と話す時、無意識に『家内』を使ったことがあります。ブログを書くようになってから『妻』で統一しました。理由は、妻のことを、『婦人会やサロン(*1)のお世話などで飛び回り、家内より家外が似合う女性だな』と思ったからです。

ネットで『家内』を検索すると、『 目上の相手などに対し、自分の妻を謙遜(けんそん)して呼ぶ呼び方。ただし、「家内」イコール「家の中にいる人」という意味があるので、現在ではあまりイメージがよくありません。 パートナーの呼称としては「妻」が一般的で、どのような場面でも使えます 』と出てきました。

『妻』で正解でした。正解でしたが、理由が『駄言辞典』に載りそうです。『似合う女性』でなく、『似合う人』と思う訓練をしておかないと、駄言を言ってしまう恐れが出てきました。
(としひさ)

(*1)過去に、サロンについて書いたブログ
R3.10.22『大分市地域ふれあいサロン』

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