オニヤンマ

としひさより

ある日、わが家の新聞受けの下に10㎝くらいの『オニヤンマ(トンボ)』の模型がつるされていました。妻に聞くと『虫よけ』だそうです。爆売れの商品だそうです。

『オニヤンマ虫よけ』で検索すると、
『オニヤンマは体が大きな日本最大級のトンボ。日本全国で見られ、オスは90㎜~110㎜程、メスは98㎜~114㎜程にもなる。体格の割には飛行速度が速く、時速80㎞にも達する能力を備えている。アブやブヨ、スズメバチにとってオニヤンマは天敵』
と出てきました。スズメバチ?トンボがハチの天敵?思わず画面を見直しました。

『スズメバチはオニヤンマにとって大切な栄養源。オニヤンマがスズメバチを捕まえる際は、正面ではなく背後から忍び寄り、手足で身体をキャッチし、毒針やあごを器用に押さえる。オニヤンマの長い手足には無数のとげが釣り針状に付いていて、一度捕まれるとほとんどの昆虫は逃げられない
と書いてありました。スズメバチとオニヤンマを、見た目で強い、弱いと判断していました。

次の日、勝手口(*1)にも、つるされていたオニヤンマがいなくなりました。庭の草取りをしている妻の帽子を見るともなく見ると、でっかいオニヤンマがクリップで止められていました。確かに、服に付けて虫よけという使い方も商品の説明欄には書いてありました。流行り物(はやりもの)には余り心を動かされない妻にしては珍しい光景だなと、不思議なものを見る思いでしばらく眺めていました。
(としひさ)

(*1)勝手口: 元々は台所の出入り口、または外から台所に通じるやや小さめの出入り口。昔は台所を「お勝手(おかって)」と呼んでいたことから由来し、台所の出入り口ということで「勝手口」と呼ばれるようになった。いまは、玄関以外に設けられている出入り口を指す。(ネット辞書より)

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