一昨年の10月に録画した「ヒューマニエンス」という番組をきのう観ました。観始めてすぐ、いきなりクイズが出されました。
画面に、手裏剣のような角がとんがったギザギザした図形と、角がまぁ~るいふわふわした図形が映し出されました。「ブーバー」ど「キキ」という名前が付いているそうです。どちらが「キキ」でしょうか?というクイズでした。2人の司会者とも(俳優の織田裕二さんとアナウンサーの藤井彩子さん)、ギザギザ図形を「キキ」と答えました。わたしもギザギザ図形が「キキ」だと思いました。
クイズ前のナレーションは「わたしたちが普段何気なく使っている言葉、しかしそこには大きな謎がいくつも秘められている。例えば私たちは初めて見る絵でも、なぜか、ふさわしい言葉がわかる」というものでした。世界中の実験でも、90%以上の人がギザギザ図形を「キキ」と答えるそうです。
ネットで『ブーバー キキ』と検索すると、ウィキペディア(多言語インターネット百科事典)に『ブーバ/キキ効果という心理学の実験』と出てきました。1929年(昭和4年)ドイツの心理学者により、初めて報告された実験だそうです。
(以下、ウィキペディアの要約)
「ギザギザ図形がキキだと答える実験結果は、被験者がどの国の言葉を使っていてもほとんど関係がない。また、大人と幼児でもほとんど変わらないとされる」
番組では90%以上と紹介されていましたが、ウィキペディアには「98%の人がギザギザ図形をキキと答える」と書いていました。
使う言葉が違っても結果が同じということに言葉の不思議を感じます。
(としひさ)