視察(高知市)

としひさより

『ほおっちょけん相談窓口』という、おもしろい名前の相談制度があります。薬局や社会福祉法人に市民の相談窓口になってもらうという制度です。高知県高知市が2019年度(令和元年度)から始めました。市民の「どこに相談したらいいか分からない」や、生活のちょっとした困りごとなど、それぞれの相談に適した部署や組織につなぐことが主な目的です。つなぎ先がわからない場合は、取り敢えず社会福祉協議会につなぐことになっています。現在高知市内に105ヶ所設置されています。

「相談」については、大分市でも「身近に相談できる人がいない人が増えてきた」と言われています。原因は、人口減少、少子高齢化、独居高齢者の増加、人間関係の希薄化など、様々な要因が指摘されています。

高知市では、「身近に相談できる人がいない」状況を解決するため、まず「制度」から変えていきました。この制度は、『相談』という実務での成果を上げるとともに、精神的な「安心感」にもつながるのではないかと思います。大分市での導入の是非について検討してみようと思います。

ちなみに「ほおっちょけん相談窓口」ピーアールのためのマスコットキャラクターは、耳が相談をキャッチするアンテナになっている可愛いワンちゃんです。「ほおっちょけん」の「けん」と、「犬(けん)」をかけたのだそうです。
(としひさ)

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