安全な場所

としひさより

妻と結婚して以来、記憶にあるだけで8匹(猫年齢が8歳の1匹(ベル)以外の7匹はすでに他界)のネコがわが家に迷い込んで来ました。7匹ともわが家の家の中と外を自由に出入りしていました。
1匹は事故で死んでしまいましたが、先日他界したチョビと、一代前のチップ以外の4匹は、年を取るといつの間にか居なくなっていました。
以前から、「ネコは死ぬ前に飼い主の元から離れる」や「死を悟ると一匹になりたがる」といった話を聞いていました。いなくなる理由を勝手に「飼い主(人間)に弱っているところ、死んだ姿を見られたくないから」と思い込んでいました。違っていました。
(以下、AIによる概要 他より要約)
猫が死ぬ前に姿を消すのは、防衛本能や単独行動で生きてきた動物の習性によるものです。
【防衛本能】
自然界では弱った動物は外敵に狙われやすいため、命を落としてしまう危険が高まります。それを防ぐため、安全な場所へ逃げ込もうとするのです。
【単独行動】
単独行動で生きてきた動物であるため、ケガや病気で弱っているところを敵に見つかれば、それは死に直結してしまいます。

姿を消すのは命を守るための行動でした。ただ、6代目のチップと7代目のチョビは姿を消しませんでした。チョビは妻の腕の中で静かに息を引き取りました。チップはわが家の仏間で大往生を遂げました。
仲道家への迷いネコが、今居るベルまで8代続く中、体が弱った時、ケガをした時、病気をした時、『一番安全な場所は仲道の家』という思いが少しずつ受け継がれてきたのであればこんな嬉しいことはありません。

(としひさ)

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