「男はバリバリ仕事して稼ぐ、女は家庭で家事・育児」や、「男ならこうあるべきだ、女だったらこうすべきだ」にように考える方の割合が、まだ24%もあります。
また、「男女共同参画社会」という言葉を知らないという人は29%。3人に一人の方がご存じないようです。
性別にかかわらず、みんなの機会を平等に、という考えをもっと広めていかなくてはなりません。
『男女関係なく、すべての人が自分らしさとその能力を十分に発揮出来る、自分が望む職業に就ける社会にするには、まず、誰もが無意識のうちに抱いている「男だから」「女だから」のイメージにとらわれない考え方が出来るようになることが必要です』と、啓発用ガイドには書かれています。
「男女共同参画社会の実現」について、大分市の取り組み
男女が互いに一人の人間として認め合う社会づくりに取り組みます。
男女平等の考えを広めたり、女性の自立と社会参画を進めるため、様々な施策に取り組むと、大分市の方針には定められています。
そのための具体的な取り組みを紹介します。
1つめ
広報や啓発の取り組みです。
まずは多くの方が男女同参画について学べるように、学習の機会を充実させること。
そして「男だから、女だから」などの役割分担意識を解消していきましょうという取り組みです。
2つめ
男女を問わず、仕事と家庭生活の両立が出来るようにする取り組みです。
3つめ
職場や地域で男女共同参画を推進すること。
職場では当然ながら、地域活動の中でも女性の発言が軽視されたり、暗黙の中で「これは女性には任せられん」といった雰囲気を感じさせる場面があります。
性別差ではなく、その人の持つ能力を最大限に生かす土壌が必要です。
4つめ
政策や方針決定過程での、女性の参画拡大を推進することです。
5つめ
男性の家庭生活や地域活動への積極的な参画を推進すること。
最近は朝のゴミ出しと子どもの見送りに若いお父さんの姿を見かけることが多くなりました。
PTAでも父親部、おやじ部などの活動が活発になっている学校もあります。
調理を含むPTA活動に男性保護者が参加してくれるケースも見受けられるようになりました。
今後は、男性が家庭や地域活動へ参加することが当たり前のこととなるよう、啓発を続けていくことだと思います。
そして6つめ
性犯罪、ドメスティック・バイオレンス等暴力の根絶に向けた取り組みです。
夫婦間・恋人間で行われる暴力行為。いわゆる家庭内DV・デートDV。セクハラ・マタハラ・モラハラなど身体的・肉体的に受けるダメージは深刻です。
相手が身近であればあるほど深い傷を負います。
大分市では暴力の根絶を目指して、取り組みを強化します。
大分市男女共同参画センター「たぴねす」
このような取り組みを充実させるために、大分市男女共同参画センターを核に、登録団体や国、県、関係機関等と連携し、事業の充実に取り組んでいます。
この大分市男女共同参画センターは、「たぴねす」と呼ばれています。
コンパルホールの2階にあり、男女共同参画を進める市民の皆様の活動拠点です。
通称の「たぴねす」は平仮名で「た・ぴ・ね・す」と書きます。
「たくさんの、はぴねす」の略語で、みなさんに、たくさんの幸せ(ハピネス)が訪れますように、という願いが込められています。
主に、研修・啓発や人材育成・交流等の拠点として活動していますが、センターの中に、女性のためのなんでも相談室があります。
コロナ禍で最近多くなっているご相談がパートナーへの不満だそうです。
「なぜ夫は自分がして欲しいことをしてくれないのか」「夫と一緒に生きていく自信がない」
こういった相談に、「超マイペースな夫に日々振り回されているという相談員の方」等が相談に乗ってくれます。
面談のほか、電話での相談もできます。
案内文には
「面談は、おひとりでもお友達とでも。お仕事帰りやお時間のある時など、いつでもお気軽にお越しください」
と書かれています。
悩みを抱えている方は「私の悩みは小さいことなのでは…」とか
「やっぱり自分のほうが悪いのでは…」とつい考えてしまします。
どんな悩みでも、まずは相談です。
曜日によって時間帯が違うようですので、まずは電話番号097-574-5577までお問い合わせください。
大分市議会議員としての役割
男女共同参画社会の実現は、国においても、「政府一丸となって取り組むべき最重要課題の一つ」と位置付けられていまして、これまで様々な法律や制度の整備が進められてきました。
しかし社会には、今なお女性に対する差別や男女の性別に基づく役割分担意識が存在しています。
今後は、さらなる啓発に努めるとともに、相談体制を充実させることで、男女共同参画社会の実現へと近づけていきます。
そしてさらに、大分市の実情にマッチした、独自の取り組みを進めていく必要があると思います。
そのためには皆さんのご意見がとても重要なのです。
ぜひみなさんの声を、仲道としひさにお聞かせください。