母の形見

としひさより

きのう、もう1つ、ハチの巣を見つけました。簡易式温室の中にありました。

ワンちゃんたちにご飯をあげていると、1匹のハチが温室の中に入って行きます。オヤッと思い、中をのぞいてみると、有りました。三角形の天井の、上の方にくっ付いていました。洗面所の横にある巣より、少し大きめです。ハチが何匹いるか数えていると、1匹が、急に私めがけて飛んできました。あわてて逃げました。警戒させてしまったのかもしれません。

簡易式温室は、ワンちゃんたちの小屋のすぐ横に置いてあります。他界した、わたしの母が買ったものです。縦90㎝、横170㎝、高さは三角形の天井を除いて150㎝です。母は、花を見るのも育てるのも、とても好きな人でした。温室は、花が好きだった母の形見として残してあります。亡くなった人への一番の供養は、『いつまでも、その人のことを忘れないでいる』ことだそうです。ハチに導かれ、母の思い出がよみがえってきました。
(としひさ)

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