子どもの脳

としひさより

赤ちゃんは、おサルさんの顔を見分けることができるそうです。録画していた番組で言っていました。様々な角度から、人間について科学的に解き明かしていく番組です。この回は、子どもの脳がテーマでした。

子どもの脳について、中学3年生の時、自由研究で調べたことがあります。研究成果を、各自、自分のクラスで発表させられました。当時調べたことは、中途半端、あるいは間違っていたと、いまさらながら番組を観ながら反省しました。

記憶にある、当時の発表内容は、「人間の脳の神経細胞は、3歳くらいまでに、ほぼつながる」でした。番組では、「神経細胞の結合部分(シナプス)の総数は、生後8か月でピークとなり、その後オトナになるにしたがって減っていく一方」との説明でした。1度つながった神経回路が、「経験により取捨選択されていく」そうです。「取捨選択により、必要なシナプスが成熟して強くなり、神経回路が強化され、情報をきちんと伝えることができるようになる」そうです。「おサルさんの顔の見分けも、経験により、重要なことではないと学習した結果、見分けることができなくなっていく」とのことでした。恐るべし、人間の脳。

そのほか、まだ言葉をしゃべれない赤ちゃんが『指さし』をする意味や、①体罰、②暴言、③激しい夫婦ゲンカが、脳の発達に与える影響などの研究成果が次々に示されました。初めて見ること、知ることばかりでした。

番組の最後は、『脳を育む心のケア』というコーナー、子どもがストレスを感じる場面が3つ、
■苦手を無理に克服させられる
■いちいち口出しされる
■こどもの前で夫婦ゲンカをみせられる
3つとも、心当たりがありました。

番組の中で、一番印象に残った場面は、研究者として登場した教授が、ご自身の母親としての経験を話されたところです。子育てのストレスがたまって、小児科医に相談されたそうです。
「まず子どもを抱きしめてあげて。ずっと抱っこしていればいい」が答えでした。わたしの妻は、子どもたちをよく抱っこしていました。

『この父のもとで、よくぞ育ってくれたものだ』番組を見終わっての感想です。
(としひさ)

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