送り火

としひさより

『 お盆 送り火 いつ 』で検索すると、『 お盆が終わる8月15日の翌日、16日の夕方が一般的 』と出てきます。わが家ではさらに次の日、17日に送り火をします。妻の発案です。

送り火の日とされている16日は、夕方から地元自治会の供養盆踊りがあります。
自治会有志で建てた櫓(やぐら)のある広場に、初盆を迎えた家族が位牌(いはい)を持ち寄ります。時間になると和尚さんの読経が始まります。読経が終わると、地区の住民や帰省している人たちの輪が、櫓の周りにできます。
踊ることで故人・ご先祖さまのご供養をします。わたしも妻も毎年踊っています。焼き鳥、かき氷など、夜店も出ます。盆踊りが終わると、自治会で準備した豪華?景品の抽選会もあります。地区住民の貴重な親睦・交流の場ともなっています。

生前、祖母も欠かさず参加していました。長い距離を歩けなくなってからは、妻の押す車いすに乗って見物に来ていました。車いすを押して、祖母を会場まで連れて来ていた妻の思いが高じたようです。『 おばあちゃんやご先祖様に、供養盆踊りを見ていってもらいたい。見物してから戻っていただいた方がいいのではないか 』と思ったようです。
以来、わが家の送り火は、16日の供養盆踊りが終わった次の日、17日になりました。妻らしいと思いました。

今年もコロナ禍で、去年に続き供養盆踊りは中止になりました。妻が言うには、「盆踊りがないからいつもより1日早くお帰り下さいは失礼だ」ということで、今年も送り火はきょう17日になりました。私も17日の方がいいと思います。
(としひさ)

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