風鎮祭(ふうちんさい)

としひさより

きょうは地元の神社で、風鎮祭(ふうちんさい)がありました。風鎮祭は、イネや他の作物が風の被害にあわないよう、風の神様にお祈りするお祭りです。風の神様は祖母山(そぼさん)にいらっしゃるそうです。祖母山は、大分県と宮崎県の県境にある標高1,756mの山で、九州山地の中核をなします。私の住む地区では、風鎮祭の前に祖母山をつけて、『祖母山祭り 風鎮祭』と呼んでいます。祖母山を付ける呼び方は珍しいそうです。

地元の神社の宮司さんをお招きし、宮総代さんや自治会長さんなどが参加して神事が行われました。わたしも参加させていただきました。勿論、コロナ対策を万全にした上での開催でした。例年であれば、神事の後に直会(なおらい=祭事が終わった後の宴会)があるのですが、昨年同様今年も中止して、各自弁当を持ち帰りとなりました。

風鎮祭は、農作物を風から守るための神事ですが、大分市の農作物をつくる人の数は、年々減少してきています。最新のデータは今年10月に発表されますが、今あるデータによれば、総農家数(兼業農家や自宅で食べるための農家を含む)は、1990年(平成2年)8,010戸が、2015年(平成27年)4,281戸、約47%減となっています。担当課によれば、「1戸当たりの耕地面積を増やし、大分市全体の耕地面積をいかに減らさないようにするか」が、今後の課題の1つとのことでした。議会としても、わたしの所属する経済環境常任委員会を中心に、議会全体で取り組んでいかなければならない課題だと受け止めています。
(としひさ)

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