医療的ケアが必要な子どもさんのために

としひさより

少し前の日刊新聞の記事、『厚生労働省は、保育所が2人以上の看護師(療養上の世話や、診療の補助ができる人)を配置する際の補助金を、年1,058万円と現行の2倍に拡充する。医療的ケアが必要な子どもを受け入れ可能な保育施設を増やすねらい』を見た方からお声をいただきました。
医療的ケアが必要な子どもの、大分市の保育施設での受け入れ体制はどうなっているのか?とのお問い合わせでした。

医療的ケアが必要な子どもさんは、日常生活で人工呼吸器を使ったりするなど、常に医療的介護が必要です。
大分市では、医療的ケアが必要な子どもさんは、公立の保育園・幼稚園で受け入れ、受け入れた園に、市が委託した訪問看護ステーションから医療的ケアができる人を派遣してもらう、という体制を取っています。
同じ病名でも、子どもさんの状態によって医療的ケアの仕方は違います。大分市内に27施設ある訪問看護ステーションの中に、小児医療ケアができる施設が8施設あります。8施設のうち、子どもさんの症状に最も適した医療ケアができる施設を選定し、委託しています。
来年度、2022年度の委託費は、去る12月議会に4,000万円が市長から提案され、議会として全額、異議なく承認しました。

医療技術の進歩に伴い、入院せずに家庭でケアを受けながら暮らせる子どもさんが増えてきています。厚生労働省の推計では、過去10年で1.8倍になっています。
医療技術の進歩に合わせ、行政サービスや地域のサポートなど、考え、工夫し、医療的ケアが必要な子どもさんがひとりでも多く家庭で暮らせるまちをつくっていかなければなりません。
(としひさ)

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