大分市が、『大分市再犯防止推進計画』をつくりました。
全国の刑法犯検挙者に占める再犯者の割合は、年々増加傾向にあります。大分県の2020年(令和2年)の再犯者率も48.6%と高い数値でした。
大分市が計画を策定した目的は、
『計画を遂行することにより再犯を防止し、犯罪被害にあう人を減少させ、立ち直ろうとする人を受け入れる地域社会を実現する』ためです。
推進計画には、支援の在り方を明らかにするとともに、犯罪にあわれた方への配慮も、当然明記されています。
『再犯の防止等に関する施策は、命を奪われる、身体的・精神的苦痛を負わされる、あるいは財産的被害を負わされるといった被害に加え、それらに劣らぬ事後的な精神的苦痛・不安にさいなまれる犯罪被害者等が存在することを十分に認識して行うとともに、犯罪をした人等が、犯罪の責任を自覚し、犯罪被害者の心情を理解し、自ら社会復帰のために努力することの重要性を踏まえて行います』、基本方針 第3項です。
重点課題の1番目は、就労の確保になっています。以前のブログに、「無職の人の再犯率は、仕事についていた人に比べて約3倍高いという調査結果がある」と書きました(ブログR3.4.11)。国の調査結果です。大分県では、2019年(令和元年)の刑務所再入所者のうち、約8割が再犯時に無職でした。国より高い、約4倍でした。
推進計画には、就労の確保のための支援策として、10の取り組みまたは事業が書かれています。足りないことがあると思いました。関係機関との連携をもっと明確に書くべきだと思いました。例えば、ハローワーク大分、大分保護観察所、大分保護区保護司会、大分刑務所などとの連携について、具体的に明記すべきだと思いました。来週、担当課と話し合ってみます。
(としひさ)