大分市内に、『大分県立情報科学高等学校』という学校があります。わたしの家から車で10分くらいの距離です。地元では『情科(じょうか)』と呼んでいます。
情科には、『Jyoka スタイル』と呼ばれる学習スタイルがあります。『生徒が主体的に学び、生徒自らが課題を発見し、仮説を立て、解決に向け協働で取り組む』という学習スタイルだと、わたしは理解しています。
この2学期から、新たに『地域の課題について検討し、その課題を解決する』挑戦が始まりました。その過程で、わたしの住む明治地区の自治委員さん2人と、お隣の松岡地区の自治委員さん2人が招かれました。「自治会とは何か」をはじめ、「自治会の様々な取り組みについて」お話をしたそうです。生徒は、自治委員さんから事前にいただいた資料をもとに、人口の推移、地域の変化の様子、歴史、地域間の年齢格差などをグループで検討し、この日に臨んだとのことですが、いただいた資料には、「この日の聞き取りでは、仮説とは異なる情報や意外な地域の成り立ちなど、聞き取りからでなければ得られない情報を多くいただいた」とありました。
その取り組んだ学習の成果が、きょう発表されました。題して『大分県立情報科学高等学校 商業科 研究成果発表会』、会場はホルトホール大分。
わたしは『地域の課題解決』を中心に聞かせてもらいましたが、そのほかの発表テーマとしては、『横浜キャノンイーグルスが大分で試合をする時、観客数が1万人を超えるためには』、『電子商取引(EC)を活用したおおいたの魅力発信』、『子育てをする親の悩みを解決する旅行プラン』、『楽しみながら身に着(付)ける学習活動を求めて』など、多様な研究成果の発表会でした。
いずれの発表も、テーマの設定をはじめ、解決方法についてもわたしの及ばない発想・着眼点が多く、高校生の斬新さに目からうろこの1日でした。12月議会で成立させた『若者応援条例』の来年4月からの運用に活かせるよう、きょうの発表内容をいま一度見直してみようと思います。
(としひさ)