男女共同参画社会の実現

としひさより

『男女共同参画社会の実現』という項目の中に、「男女共同参画社会の実現というよりは、多様な人材が活躍できる社会の実現ではないか。そのために必要な指標も異なってくると思う」という一文がありました。『令和5年度 大分市行政評価に関する報告書』の中の一文です。
報告書は、外部の『大分市行政評価・行政改革推進委員会』に対し、市がおこなった内部行政評価結果についての意見を求めたものです。委員会は、委員長に大学教授、副委員長に中小企業診断士、その他弁護士や公認会計士、新聞社の総務企画部長や市民公募の2名など、14名で構成されています。

目にとまった一文は、2通りの読み方ができると思いました。

1つは、「男女共同参画社会」が「多様な人材が活躍できる社会」に含まれるという読み方です。こう読むと、「男女共同参画社会」の実現も当然目指していくことになります。男女共同参画社会はまだ実現していないと思っているので、この読み方であれば問題ないと思いました。

もう1つは、「男女共同参画社会」と「多様な人材が活躍できる社会」を対比させる読み方です。こう読むと、「男女共同参画社会の実現」より、「多様な人材が活躍できる社会の実現」の方が上位となり、「男女共同参画社会の実現」は二の次になってしまいます。わたしの考えとは違った考え方になります。

委員会からの報告書を受け取った担当部局がどう判断しているか、電話で確認しました。「男女共同参画社会の実現を今後とも目指します」とのことでした。「ぜひお願いします」と言葉を添えました。
(としひさ)

*報告書の意見・提言は、委員会の総意とされるものもあるとは思いますが、基本的には委員会の中で出された委員個人の意見・提言だとわたしは理解しています。今の報告書の形式では、総意なのか個人なのか、内容から推測するしかありません。不都合な点も出てきているので、「来年度から、どちらか分かる形でまとめられないか」、担当課に検討をお願いしました。

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