保護司として

としひさより

仕事部屋の本棚に並べている本の中に、『冬の旅』という題名が見えました。
買ってから一度読んだ本は、基本的に古本屋さんへ持っていきますが、特に感銘を受けた本は手元に残しています。『冬の旅』は、高校生の時に初めて読みました。2年半ほど前、違う部屋の本棚から仕事部屋の本棚に戻って来ました。(ブログR3.7.2

題名を見ながらきょう頭に浮かんだのは、『祖父母が甘やかすことで、どんどん堕落してゆく主人公の義兄の姿』でした。本の中では、甘やかしが社会人になってからさらにエスカレートしていきます。甘やかす様子は、読みながら怒りさえ覚えるほどエスカレートしていきます。最後は実の父親を刃物で傷つけるまで気持ちがすさんでしまいます。

現実社会の中でも保護司という仕事をしていると『祖父母の甘やかしが原因で道を間違えてしまった少年』に出会うことがあります。『甘やかし』と分かっているのに甘やかしているケースや、『甘やかし』と気付いていないケースなど、様々なケースがあります。『甘やかし』の程度も違います。保護司として家庭の中まで入り込んでいけるケースといけないケースがあります。保護司という仕事の難しさを感じています。
(としひさ)

タイトルとURLをコピーしました