犬の認知症の1つに『同じ場所でグルグル回る』という症状があります。
レオン(わが家のワンちゃん)もグルグル回るようになりました。左の後ろ脚を軸にして、右にグルグル回ります。リード(引き綱)を付けているので、左の後ろ足にリードがグルグル巻きついていきます。十重二十重(とえはたえ)に巻き付き、動けなくなっていたこともありました。巻き付かないようにリードの材質を変えたり、電気のコードなら反発力が強いからと手製のリードをつくってみたりしましたがダメでした。
ある日、仕事部屋の棚に置いてある、網戸の張り替えに使ったゴムひもの残りが目に留まりました。網戸の溝にアミを押し付けて固定するゴムひもです。日用雑貨店等で売っているゴムひもです。
次の日曜日、あまり期待せずリードを作ってみました。なんと、うまくいきました。グルグル巻きついていたリードが、レオンが歩くとツルンとはずれます。この半年で2回だけ、わたしの手ではずしました。グルグル巻きを毎日のように心配しなくて良くなりました。
作り方は、まずゴムひもの両端に、頭が360度回る金具( 市販のリードについている金具と同じ物 )を通します。30㎝くらいのところまで通したら、金具を頂点にゴムひもを折り曲げます。金具を持って、折り曲げたゴムひもを、もう一方のゴムひもに巻きつけていきます。巻き付けがゆるまないように、上から絶縁テープ(*1)を2重3重に巻き、完成です。
1回目のゴムひもリードは失敗しました。両端を30㎝で折り曲げず、10㎝で折り曲げました。レオンがリードを引っ張った際、ゴムひもの表面の滑りやすさに、絶縁テープの粘着力が負けてツルンと抜けてしまいました。
『ゴムひもリード』で、心配な点がもう1つあります。ゴムひもの一部が伸びて細くなっています。レオンのリードを引っ張る力から考えると、切れることはないと思いますが、力の強い犬種では切れることがあるかもしれません。
ゴムひもリードをブログに書くか、ずっと迷っていました。書きながらも迷っています。万が一、ゴミひもリードで事故が起きたら大変だという思いがあります。 レオンにとっては良いリードだったとご理解いただけると幸いです。
(としひさ)
(*1)絶縁テープ: 電気コードなどの補修に使われる粘着テープ。