『永年 勤続表彰』は「えいねん ‥‥」と読んでいます。表彰状の『あなたは初当選以来、永きにわたり・・』は、当然「ながき」と読んでいます。
疑問1: 表彰状に『永き』ではなく『あなたは初当選以来、永年にわたり・・)』と書かれていた場合、「永き(ながき)」と同じように「ながねん」と読むか、「えいねん」と読むか。
疑問2: 『永い(ながい)』と『長い(ながい)』は意味が違うのか。
【わたしなりの回答】
(一般論)
読み方(永年=えいねん・ながねん 長年=ながねん・ちょうねん)で意味が違ってくるわけではない。永年を「えいねん」と読んでも「ながねん」と読んでも意味は同じ。どっちの漢字(永年、長年)を使うかで意味が違ってくる。
*(読み方について)一般的には「永年」は「えいねん」と読むほうが伝わりやすいでしょう。
〖長年〛
ある一定区間を指す単語。なにかが始まる“始点”と終わる“終点”がある。長期、延長など、同じ「長」を使う単語も始点と終点が明確にある。
〖永年〗
ある物事や時間がいつまでも続く状態を意味する。終わりのある「長年」と違い、「永年」は“始点”はあるが“終点”がなく「ずっと続く」ことを表している。永遠、永眠、永久、これらもすべて終わりのない年月を指す。
(以上、マイナビウーマンより要約)
(一般論以外の使い方)
わたし自身、議長当時『永い』『長い』を使い分けていたかどうか、明確に覚えていません。幸い当時の議長秘書くんが現在市長室にいます。使い分けを現在市長はどうしているか、議長は当時どうしていたか、聞いてみました。
元秘書くんは、さすが一般論を知っていたうえで、次のようにレクチャーしてくれました。
「ニュアンスとして、畏(かしこ)まった場面では『永い』を使うようにしています。時間的に比較的長い場合は『永い』を多く使っています。ずっと続いてほしいという気持ちを表す場合、たとえば高齢により地域活動を終える人に対する場合、一般論では『長い間』だが『永い』を使うようにしている。尊敬を表す場合も同じ使い方」
だそうです。
改めて『さすが』と思いながら、何となくナゼか誇らしい気持ちで聴いていました。
(としひさ)