忙しい

としひさより

「議員は忙しいって言ったらだめだよ」。
「忙しい忙しい、言っている議員には、誰も何も頼んでこないよ。会社でもいっしょだよ」。

きつい口調でした。顔は笑っていました。言っている彼は、中学の時の同級生です。3期目の選挙で、忙しく走り回っている時でした。わたしを助手席に乗せ、彼の運転で、彼の取引先や知り合いのところへ連れて行ってもらっている時でした。
彼の言葉、『そのとおりだ』と思いました。『中学の時は男子バレーボール部のキャプテンだったなぁ』と、なんとなく思いました。
それ以来『忙しい』は、わたしの中で『絶対の禁句』になりました。

心が疲れた時、時々引っ張り出して読む本の中に、『忙しい』について書かれた項がありました。【忙しいという言葉を分解すると、「リッシン偏」に「亡」となります。「リッシン偏」は「心」という字が転じた偏。つまり、「心」が「亡くなった(なくなった)」状態を表す字です】と書かれていました。読みながら、頭の中に『忙しい』➡『心が亡い(こころがない)状態』➡『忙しい議員』➡『心が亡い(こころがない)状態の議員』と、言葉が連動して浮かんできました。
『こころない』をネットで検索してみました。『こころない』とは、『1.思慮がない。無分別である。2.他人に対して思いやりがない。3.無風流である。4.人間の心を持っていない』とありました。

忙しい(=こころない)議員には絶対に絶対ならないぞ、と固く心に誓いました。
(としひさ)

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