きのう、車を走らせながら、カーラジオを聞くともなく聞いていました。気象予報士さんの、「今夜は満月です」という声。「一年で一番小さい満月です。ミニマムムーンとも呼ばれています」と声は続きます。『へぇ~そうなんだ』と思いながら、耳を傾けていると、「ウナギがお餅をつく姿が見られます」というような言葉が出てきました。『面白いジョークだな』と、笑顔で聞いていました。
夜、ミニマムムーンのことを思い出し、夜空を見上げてみました。小さな満月が、凍てつく夜空に浮かんでいました。『ウサギが餅をつく』姿に見える月の黒い部分 (*1) が、細い線のようにしか見えません。確かに『うさぎ』が『うなぎ』のように見えました。
気象予報士さんは、言葉遊びをしたわけではなかったのです。ミニマムムーンを知らなかった知識のなさが、事実をジョークに変えてしまいました。心の中で、気象予報士さんに『ゴメンナサイ』をしました。
(としひさ)
(*1) 月の黒い部分: 火山の噴火で噴き出したマグマが、低く平らな場所に流れ、冷えて固まったものだそうです。月の「海」と呼ばれています。