現在大分市の65歳以上の方は何パーセントくらいだと思いますか?
令和2年度は27.2パーセントです。
人口に占める65歳以上の方の割合を高齢化率といいますが、令和7年には高齢化率が29%を超え、約3人に1人が65歳以上となります。
これから高齢者の割合がどんどんどんどん高くなっていき、さらにひとり暮らし高齢者や、高齢者夫婦のみの世帯も増加して、高齢者福祉の充実がますます重要となってきます。
大分市の取り組み
年齢では高齢者になるけれど、現役で働いているという方も大変多く、またボランテイアや多くの趣味を持って生き生き暮らしている方も大勢いらっしゃいます。
仕事を続けている方は、報酬をもらうことで社会に貢献できていると感じる。社会と繋がりを感じるそうです。
ボランテイア活動をされる方は、人から頼りにされていることに喜びを感じたり、ありがとうの言葉で元気をもらえると言われます。
生きがいと感じる瞬間だと思います。
他県の高齢者の施設ですが、例えば縫い物など自分の得意なことで簡単な仕事を請け負う。お小遣いを稼ぐ、このことが生きがいとなり日々の施設での生活に張りが出てきたという話もあります。
半面、外に出る機会が少ない、人との交わりが少ないことなどで孤独感を感じたり、今後の生活に不安を感じている方もいらっしゃいます。生活の質を落とさないようにと、介護サービスを受けながら気をつけて生活していても落ち込むことがあるわとおっしゃる方もいます。
年齢や生活環境、健康度によって必要とされるサービスは多種多様です。
高齢者と一括りにするのではなく、当事者の思いや願いを反映できるきめ細かな取り組みが必要です。
例えば、みなさんは「長寿応援バス」事業。前は、ワンコインバスと言っていた事業のことを聞いたことがあるでしょうか。
この事業は、対象となる高齢者に、市内どこから何処まで乗っても、乗ってから降りるまで150円で移動してもらおうという事業です。
この事業が始まったころ、バスを乗り継いでもかなり安くなるので「佐賀関まで行ってこれた!」「別府との境まで行ってきた!」と外出する喜びを教えてくださった方がたくさんいらっしゃいました。
市内中心部でしたら、片道150円でいけるので、気楽に買い物に行けるとの声もよく聞きます。
気軽に外出できる環境づくりのための取り組みとして成果が上がっています。
また、認知症の方や、そのご家族のための取り組みに、認知症の人や家族を、正しい理解のもとで見守る「認知症サポーター」や小学生・中学生・高校生の「認知症キッズサポーター」の養成・介護施設の整備があります。
将来的には4人に1人がなると言われている認知症ですが、周りの正しい理解とサポートで、住み慣れた場所での暮らしを続けられることもあります。
今では会社、事業者単位で認知症サポーターになるケースや学校全体で取り組んでくれることもあります。
地域における老人クラブ等と連携しながら、認知症高齢者やその家族への支援体制を構築する取り組みもあります。
大分市議会議員としての役割
年齢を重ねることで起きる不便や不安、誰でもいつかは感じることだと思います。
要介護者や要支援者となっても、住み慣れた地域で安心して生活を送れる。
人との関わり、社会とのつながりを絶やすことなく生きがいを持って暮らす。
高齢者福祉の充実はへの取り組みは、人にやさしい街づくりへの取り組みです。