『第49回 鶴崎芸能文化祭』がありました。詩吟、日本舞踊、バレエなど、24の演目に159人が出演しました。
わたしも妻も会員の『鶴崎詩道会』も出演しました。妻の吟号(詩吟を吟じる時の名前)はプログラムに載っていました。わたしの名前は『来賓』と、ひとくくりになっていました。何か詩吟をするうえで妻に差をつけられたような気がして、チョット焦りました。
夜、妻が芸能祭について話している電話の声が聞こえてきました。話の中に『大正琴』という言葉がありました。改めてプログラムをめくってみると、『大正琴』は第2部の1番目でした。母方の祖母が大正琴を好きで、わたしが小さい頃よく弾いて聞かせてくれていました。
大正琴をネット検索すると、「1912年(大正元年)に発明された楽器で、演奏が簡単なことから家庭用の楽器として広まりました。鍵盤を押さえてピックで弾いて演奏する小型の楽器のことで、機構から言えばギターに近いものといえるでしょう」と出てきました。
『母の実家のお座敷、低いテーブルの横にチョコンと座っている小さい頃のわたし(小学校1~2年くらいだと思います)、ニコニコ笑いながら大正琴を出してきて弾き始める祖母の姿』が、目に浮かんできました。
以前、「亡くなった人への一番の供養は、その人のことを忘れないことだ、と聞いたことがある」と何度かブログで書きました。
祖母の供養ができたような気がします。
(としひさ)