記憶の中の言葉

としひさより

きょう1日の仕事を終え、築100年以上経つ我が家に帰りつき、仕事部屋の硬めの椅子にフゥ~と座りました。さて、ブログを書くか、とパソコンにむかうも、・・1分、2分・・なにも出てきません。白い時間だけが過ぎていきます。

何かブログを書く材料はないかと部屋の中をうろうろ歩き回り、書類や雑誌や積んである本を片っ端からひっくり返している私の目に『女優 中村メイコ』さんの名前が飛び込んできました。雑誌『PHPベストセレクション いい言葉が、いい一日をつくる』の表紙でした。
その表紙の名前を見て、よみがえる一つの記憶・・・

ある方が、大事そうに折りたたんだ一枚の紙を手帳からそっと出して見せてくださっています。紙には【1+1の答えは2だけじゃない。正解はいくつもあっていい】と書かれています。女優の中村メイコさんが、娘のカンナさんに贈った言葉だそうです。

その紙を見ながら怪訝な顔をする私に、
「あなたを見ているとこちらが息苦しくなる。正解はこれしかないと決めつけない方がいい。ガラスのコップを横から見た人は長方形だと言い、上から見た人は丸い形だと言う。どちらも正解。いろんな角度から考えて、いろんな正解があっていいと思う。この紙は私自身の戒めのために持っていた紙だがあなたに差し上げる。今のあなたに必要だと思う。」と言われました。

記憶をたどりながら『今』の私にこそ必要な言葉だと思いました。
(としひさ)

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