委員会審査(2)

としひさより

きょうは、常任委員会2日目の審査を行いました。わたしの所属する経済環境常任委員会では、農林水産部からの報告を受けました。

報告の中に、『有害鳥獣の農作物への被害軽減対策』がありました。有害鳥獣の内、イノシシの農作物への被害対策については、まだまだ十分ではありませんが、進んできていると思っています。
きょうの委員会では、『有害鳥獣の農作物への被害軽減対策』はメインの報告ではなく、『農林水産業振興基本計画の策定について』の進捗状況に付随した報告でした。
それで、委員会の中では『被害対策』については質問せず、委員会終了後、担当課長に資料提供をお願いしました。過去5年間の有害鳥獣捕獲数と、農作物に対する鳥獣種類別 被害額が、すぐに手元に届きました。

資料によると、令和28年度のイノシシによる農作物への被害額は約1,290万円でしたが、令和2年度には約292万円まで減少しています。シカについては、平成28年度約76万円の被害があって以来、翌年度からは、目立った被害報告はありませんでした。サルも、平成28年度、それまで被害の大きかった地区に『サル防護柵』を設置してから、設置前の平成27年度約600万円あった被害額が、約200万円、約100万円と減少しています。

有害鳥獣対策の、理想は、『被害額0』です。目標は、『限りなく0に近い被害額』にせざるを得ないと思います。これまでは、施策が後手に回る傾向がありました。施策の先取りをしていかなければ、目標に近づくことは出来ません。対策を立案するスピード、実行するスピードが大事になってきます。議会(議員全員)というより、委員会の役割が大事な分野だと思っています。
(としひさ)

(*1)有害鳥獣とは:法令による定義はありません。一般的には人間生活に対し、生命や経済に被害を及ぼすもの、人を襲うクマや農作物を食べるイノシシなどが該当します。(イノシシ年生まれのわたしとしては、個人的には、イノシシの被害額が理想の『被害0』となり、有害鳥獣と言われなくなればいいな、と思っています。)

(*1追記)
平成28年度以降、大分市内で農作物に被害をもたらした鳥獣
≪獣≫イノシシ、サル、シカ、アナグマ、アライグマ、タヌキ、イタチ、キツネ、テン
≪鳥≫カラス、カワウ、ドバト、スズメ

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