新環境センター

としひさより

きょう、わたしの所属する経済環境常任委員会は、『新環境センター建設予定地』を視察しました。
『新環境センター』とは、大分市佐野と大分市福宗にある清掃工場・リサイクルプラザに代わる新しい『清掃工場・リサイクルプラザ』の名称です。
建設予定地は、『大分市大字上戸次(かみへつぎ)769番8外』の山の中。完成は2029年(令和9年)を予定しています。

現在、大分市では、佐野と福宗の清掃工場で5市のごみを処理しています。大分市以外の4市は、臼杵市(うすきし)・竹田市・由布市・津久見市です。
新環境センターになってからは、新たに豊後大野市(ぶんごおおのし)のごみも受け入れます。ということで、新環境センター整備費は、ごみを処理する6市で負担します。負担割合は、完成年度である令和9年度における各市のごみ排出量(推計)を基に計算されています(*1)。

佐野・福宗の2工場を1工場に集約するメリットと、複数の市で建設するメリットとしては、主に2つのことが考えられます。
ひとつは、『施設の集約化による施設整備費や維持管理費や人件費の削減』。もうひとつは、『環境負荷の軽減』です。
大規模な発電設備の方がエネルギー効率はいいといわれています。各市に中小規模の工場をつくるより、1カ所に集約して大規模な工場(発電設備)をつくる方が、環境負荷の軽減になります。

デメリットとしては、大分市の場合、市の中心部からの運搬距離が延びます。延びると、運搬経費の増や二酸化炭素排出量の増につながることが考えられます。

今後事業の進捗に応じ、順次議会に報告があがってきます。この事業は、計画が出来上がってから、議会に予算が提案されてきます。それからの審議では、よほど大きな問題がない限り計画の変更は難しくなります。議会が、計画段階でいかにチェック機能を発揮出来るかが勝負だと思っています。
(としひさ)

(*1) 6市の負担割合: 
    (清掃工場)  (リサイクルプラザ)
大分市   79.16%    83.07%
臼杵市    4.76%    10.86%
津久見市   2.13%      0%
竹田市    2.77%      0%
豊後大野市  5.33%      0%
由布市    5.85%     6.07%

*今後、施設規模の見直しにより、若干割合が変わる可能性があります。
*リサイクルプラザについて、津久見市、竹田市、豊後大野市の負担が0%になっています。これは、リサイクルについては、令和9年度以降も3市が自前の工場を使うためです。

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