お屠蘇

としひさより

昨夜、家族でお屠蘇(おとそ)をいただきました。

去年までは、「先に始めていてください」という妻の言葉を尊重して、妻が座る前からお屠蘇と食事をいただいていました。しばらくして、料理が終わった妻が座り、妻だけ後からお屠蘇というパターンでした。今年は妻も一緒に座り、「はい、年少者から」と、当然のように末っ子から盃(さかずき)を回していました。

【お屠蘇は年少者から年長者へ】という作法があるようです。知りませんでした。
『こういう作法もあるのよ』と、子どもたちに教えているようでした。わたしは黙ってみているしかありませんでした。小さい頃から慣れ親しんだ風習なのに、お屠蘇について知っていたのは『お正月に飲むことと、お屠蘇の作り方だけ・・・何も知らないのと同じじゃん』と思いました。
わたしの頭の中を読んだかのように、長男が「おかあさん、ブログ用のお屠蘇の写真、撮っておいた方が良いよ」と言っていました。

きょう調べました。次のように書いてありました。
■無病息災(*1)や長寿を願って、お正月にいただく祝い酒。
■お屠蘇の「屠」は命を奪う、邪気を払うという意。「蘇」は、魂を目覚め蘇らせるという意。
*「蘇」という悪鬼を屠る(ほふる=命を奪う)、という説もありました。
■お正月にお屠蘇を飲む習慣は中国で始まり、平安時代に日本に伝わった。宮中の正月行事として始められ、江戸時代に庶民に広まった。
■お屠蘇を作る時に使う薬草には、漢方薬に使われる5~10種類の生薬が用いられる。
■お屠蘇を飲むときは、若者の精気を年長者へ渡すという意味で、年少者から年長者へ盃を回す。

去年のブログに書いたように、子どもの頃から慣れしたしんだ風習でも知らないことが多すぎると改めて実感しました(ブログ12.30)。今年の目標に、知識の集積をくわえようかな、と思いました。
(としひさ)

(*1)無病息災の息災とは: もともとは仏教の言葉で、『病気や災害といった災いを、仏様のお力で止める』という意味から転じて、『災いもなく元気であること』を表す、と書いてありました。

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