これからのまちづくり(市域内分権)

としひさより

大分市は、市内を13の地区に分け、それぞれの地区ごとに公民館を設置しています。わたしが居住する鶴崎地区(*1)の公民館は、1972年(昭和47年)に建設された、市内で1番古い地区公民館です。

この最古の地区公民館が、リノベーション(*2)で生まれ変わります。主に次の4つです。
1.既存の建物は、耐震補強等を施し、長寿命化を図ります。
2.隣接する鶴崎老人いこいの家とエスペランサ・コレジオ(社会教育施設)を取り込み、利便性を向上させます。
3.151㎡のステージを備えた705人収容の集会室を隣接地に増築します(現行は60㎡、480人収容。約1.5倍広くなります)。増築された集会室棟と既存の建物は、屋根付き渡り廊下により、2階でつながります。
4.2階に上がるエレベーターを設置します。
今年度、7億5,670万円をかけ、増築する集会室の本格的工事が始まります。供用開始は1年後の予定です。鶴崎公民館のリノベーションが完了すれば、地域にとって、大きな新たな活動拠点ができあがります。

これからの大分市のまちづくりは、市域内分権(*4)がますます進んでいくと予想されます。地域づくり交付金事業(*3)等に見られるように、地域に一定の権限と財源を付与し、地域住民が自らの手で自ら住む地域をつくっていくことになります。鶴崎公民館のような、各地区の拠点施設を中心にしたまちづくりが進められていきます。市域内分権が成功するカギは、行政のサポート力の有無です。市議会議員の果たすべき責任が、ますます大きく重いものになってきたと感じています。
(としひさ)

(*1)鶴崎地区:明治、明治北、別保、高田、松岡、川添、鶴崎、三佐の各小学校区を合わせた地区
(*2)リノベーションとリフォームの違い
リノベーション:既存の中古建物に新たな価値を与える改修。広い意味のリフォームに含まれます。
リフォーム:古くなった建物を、新築同様の状態に修繕・回復する。
(*3)地域づくり交付金事業:小学校区を活動範囲とするまちづくり協議会に権限と財源を付与し、それぞれの地域の実情に応じたまちづくりを進める事業。
(*4)市域内分権:本庁の予算と権限を、支所や地域に付与すること。

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