母校での新発見

としひさより

母校である小学校のPTAさんから、PTA新聞への寄稿を依頼されました。昨年、大分市が母校に設置した、『プレハブ校舎避難用滑り台について』でした。きょう、改めて現地を見に行ってきました。

小学校に着き、正門を入ると、大きな大きな楠木(くすのき)が迎えてくれました。高さ約40m、まわり約10mあります。わたしの入学前から立っている、母校のシンボルです。
梢(こずえ)を見上げながら校舎の玄関を入ると、正面の壁に、楠木の由来が書かれた額が飾ってありました。後から校長先生に、「小学校100周年の時に飾った額じゃないかと思います」と教えていただきました。
額には、『1904年(明治37年)に寄贈された。寄贈者は、当時の大久保利武大分県知事、大久保利通・3男』とありました。「大久保利通!!!」と、かなり驚きました。歴史上の超有名人が、いきなり目の前に現れたようで、ちょっとワクワク、ドキドキしました。「あの『大久保利通』に、母校の小学校で出会えるなんて」と、新鮮な感動がありました。

校長先生にご挨拶し、現地を見、大きな楠木の下に建つ小さな石像の横を抜け、正門に向かいました。石像は、『二宮金次郎像』です。この像も、わたしの入学前から建っていました。
ふと、台座の後ろに回ってみました。寄贈された年月が彫られていました。薄くなって、はっきりと読めません。校長室に戻り、校長先生に教えていただきました。1940年(昭和15年)4月寄贈でした。台座の前に掘られた『報徳』の意味は、ちょっと聞くのが恥ずかしかったので、帰って調べることにしました。

きょうは、懐かしい母校で、3つも発見がありました。
1.あの大久保利通公の3男が大分県知事で、母校のシンボルである楠木の寄贈者
1.楠木が、1904年(明治37年)から117年間も立っている
1.二宮金次郎像が、1940年(昭和15年)から81年間も建っている
『楠木の由来』『二宮金次郎像の由来』は、在校時に習っていたのではないかと思います。完全に忘れていました。3つとも、わたしにとっては新発見でした。

以前、『年を重ねるごとに1年を短く感じる。なぜ?』という雑誌記事を読んだことがあります。
記事の答えは、『大人になると好奇心が無くなってきます➡好奇心が無くなると刺激も少なくなってきます➡刺激が少なくなると記憶にも残りません➡脳が、あっという間に時が過ぎたという感覚になってしまいます』という主旨だったと思います。
きょうは、記憶に残る1日になりました。
(としひさ)

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