県と市の連携

としひさより

鶴崎地区にお住まいの方から『お声』が届きました。

「以前は道路の草を切ってくれていたのに、ここ5~6年切ってくれていない。伸び放題になっていて、今年は虫が湧き畑に被害が出た。切ってもらえないだろうか」という電話でした。

道路が里道であれば、草切は自治会で行ってもらうことになります。市道であればもちろん大分市の仕事です。取り敢えず草の伸びている場所を聞きました。しかし、非常に細い道が入り組んだ地域であったため、電話での特定が困難でした。
翌日電話をいただいた方の家で待ち合わせ、一緒に現地に行ってみました。人の背丈ほどある草が一面に広がっていました。草の伸びている場所は、道路脇というより、道路と道路の間の広場のような場所でした。市道を管理している市役所の課長に電話し、管理者を調べてもらいました。
少し待つと「県が管理している土地です」と電話がありました。一瞬、今回はどのルートで(自分で直接or誰かを経由して)県にお願いに行こうか考えました。すると、電話の向こうから課長の声。「仲道議員、わたしから県の担当者に連絡しましょうか」思わず「エッ」という声が出かかりました。地域住民→市議→市の課長➡県の担当者は初めてのルートです。話を通してくれていれば動きやすいと思い、「申し訳ないけど、お願いします」と電話を切りました。
動きやすいどころの騒ぎではありませんでした。翌日すぐに県の担当者から電話がありました。「きのう現地を見に行ってきました。状況を知りたいので依頼者の連絡先を教えていただけますか」、いったん電話を切り、依頼者に電話で状況を説明し、連絡先を教えてもよいか許可をもらい、県の担当者に電話しました。切ってすぐ市の課長に、「素早い対応ありがとうございました。県の担当者もきのうの内に現地を見に行ってくれて、さっき電話がありました」と、お礼の電話を入れました。

「お役所仕事」「たて割り行政」という言葉をまだ時々聞くことがあります。大分市役所と大分県庁は、役所の壁も取り払って横の連携が取れている、1つの事例をみせてもらいました。課長と担当者に感謝するとともに、誇らしい気持ちにもなりました。
(としひさ)

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