初孫

としひさより

娘と娘むこさんと、昨年10月に生まれた初孫が帰省してきました。生れてはじめて孫を抱っこしました。

帰省してきた日、議会から家に戻ると、3人で庭に出て日向ぼっこしていました。急いで家に入り、手・指をアルコール消毒し、庭に飛び出していって抱っこしました。スッと腕の中に入って来てくれました。

抱っこしながら、ふと、『親のそばから少し離れてみよう』と思いました。なぜ、そんなことを思ったのか、よくわかりません。「パパとママがいない所に行こうね」と孫に声をかけ、抱っこしたまま少しずつ離れていきました。孫はわたしの顔をじっと見ています。離れるにつれ、だんだん険しい顔になり・・・グッと我慢していた顔がついに崩れ・・・ワッと泣き出してしまいました。初めて会った人間に連れ去られた状態です。泣かないほうがおかしい状態です。大声でワンワン泣きだしました。気づくと、「いっぱい泣いて強くなれ、いっぱい泣いて大きくなれ」と孫に向かってささやいていました。もう少し抱っこしてから母親の手に戻しました。

泣き止んだ後、また抱っこして、「じいじい(爺爺)だよ」と声をかけながら、今度は親の姿が全く見えないところまで歩いていきました。孫はグッと泣くのを我慢しています。1回目の抱っこより長い時間我慢しています・・・泣きだしました。
「いっぱい泣いて強くなれ」、今度は意識して声をかけ、父親の手に戻しました。

次の日、議会から帰って、また抱っこしました。この日は、母親のそばでずっと抱っこしていました。頬ずりをしたり、ユラユラしたりして、一生懸命あやしました。キャッキャッキャッキャッ声を出して笑ってくれました。つぶらな瞳でしっかりわたしを見ています。『目の中に入れても痛くない』という言葉が浮かんできました。
(としひさ)

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