大分市の令和3年度の不登校児童生徒は、小学校399人、中学校844人でした。年々増加しています。
大分市は不登校対策の1つとして、『スクールライフサポーター』を順次中学校に配置しています。令和5年度も、3名の増員配置が3月議会(令和5年第1回大分市議会定例会)に提案されています。
【スクールライフサポータ―の主な業務】
・学校に登校はするが、教室に行かない、行けない児童生徒の支援・援助をする。
・登校に対し無気力や不安を抱える児童生徒の支援・援助をする。
・必要に応じて学習支援をする。
【スクールライフサポーターの配置状況】
令和2年度4校4名。令和3年度3校3名。令和4年度2校2名。令和5年度は3校3名の予定。
【令和3年度の成果】
(全体の状況)
教室に行かない、行けない児童生徒の6割以上が教室に行き、授業を受けることができた。
(個別の状況)
週1、2回しか登校しなかった、できなかった生徒が、毎日登校するようになった。
(児童生徒の声)
・同じ支援教室の人と友達になれた。
・人とコミュニケーションが取れるようになった。
・学校に登校した時、必ず声をかけてくれたことが一番うれしかった。
・「自信をもって」と言ってくれたことがうれしかった。立派になってまた先生に会いたい。
【スクールライフサポーターに関する保護者・教職員の声】
・我が子が進路について前向きになり、卒業式にも出席できた。(保護者)
・常に同じ先生が対応してくれて、生徒の安心感につながった。(教職員)
・個に応じた学習のつまづきを把握してくれているので、支援がいき届き、生徒にとってとてもよかった。(教職員)
わたしも小学校3年生の時、不登校でした。スクールライフサポーターにご就任いただいた皆さまには、ぜひ、『学校に行くことがすべてではない』『教室に入ることがすべてではない』との視点で、学校や教室に行かない、行けない児童生徒に接していただきたいと思います。
(としひさ)