除夜

としひさより

「除夜の鐘の『除夜』は、なぜ『除夜』と言うのか」と、いまは亡き祖母から、昨夜夢の中で問いかけられました。

ネット検索してみました。
🔷「除」という言葉には古いものを捨て新しいものに移るという意味があります。「旧年を除き、新年を迎える」という意味です。除夜の鐘には「心穏やかに新年を迎える」という願いが込められています。
🔷人には108の煩悩(人が生きる時に感じる苦しみの原因になるもの。欲望、欲求、妄執、妄念)があり、その108の煩悩を除くため108回鐘をつきます。
(煩悩の数が108とされる理由については諸説ありました。四苦八苦(4×9+8×9=108)という説が私には馴染めました)
🔷旧年(12月31日)のうちに107回鐘をつき、最後の1回を新年につくのが正式です。

わたしの家の宗派である浄土宗では、『大晦日(おおみそか12月31日)』は、自分の1年間の言動を見つめ直し反省する『懺悔の日』とされ、その反省を心に刻み、次につなげる大切な日とされています。
「形式的な反省でなく、自分自身をしっかりと見つめ、どう進んでいくのが良いか自らと向き合うことが、よりよい1年のスタートにつながります」(浄土宗新聞より)

「1年の計は元旦にあり(*1)」ですが、計画を立てる前に、いま1度自分自身を見つめ直したいと思います。
(としひさ)

(*1)1年の計は元旦にあり: 毛利元就の言葉。1年、1月、1日それぞれ最初の時こそが計画を立てるべき時である。何事も最初が肝心であるという戒めを意味している。(ネット辞書より)(中国の明代の書物が由来という記述もありました)

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