医療的ケア児在宅レスパイト事業

としひさより

令和6年度予算の中から『重点事業』を財政課が選んで説明資料をつくってくれます。約700の事業(予算書に計上されている事業)の中から、令和6年度は94件の事業が選定されました。

選定された事業の中に『医療的ケア児(*1)を在宅で看護・介護している家族が休憩(レスパイト)をするために受ける訪問看護サービスに係る費用を助成する』という新規事業がありました。正式名称は、『医療的ケア児在宅レスパイト事業』です。

【対象経費】
・保険適用外(休憩・レジャー・旅行等)の訪問看護サービスに係る費用=1時間あたり7,500円
・全額(7,500円)公費負担、自己負担無し
*自宅外での利用も可
【利用時間】
年間上限 100時間
【事業の効果】
家族の負担軽減を図るとともに、医療保険が適用できない休憩、レジャー、旅行等の外出時の訪問看護を提供できるようにすることで、医療的ケア児の社会参加に繋げることができる。

説明書の中で、『*自宅外の利用も可』と、事業の効果として『医療的ケア児の社会参加に繋げることができる』の部分がよく理解できませんでした。担当課に確認しました。
(回答)
自宅外の利用も可とは、例えば旅行先や、レジャー先に訪問介護サービス提供者を同伴する等を想定しています」
医療的ケア児の社会参加に繋げることができるとは、旅行やレジャーに行くことにより、外の世界に触れることで医療的ケア児の社会参加意欲の増進につながるのではないかと考えました」

事業費は540万円計上されています。内訳は、国:約1/2、県:約1/4、市:約1/4です。まず厚生常任委員会で審査し、審査結果を踏まえ、議会最終日(3月25日)議員全員で、可決・否決・修正可決を判断します。
(としひさ)

(*1)医療的ケア児: 医学の進歩を背景として、NICU(新生児 特定集中治療室)等に長期入院したあと、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な児童。全国の医療的ケア児(在宅)は、約2万人(推計)。
(厚労省HPより)

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