市役所を退職した高校の同級生Nが残してくれた『置き土産』があります。『誕生日会』という会です。市役所の気心の知れた30代から50代の職員さんとわたしとN、14人の会です。誰かの誕生日がある月に集まって飲もうという会です。Nが退職したあとも彼を中心に続いています。
19日前、14人のうちの1人の訃報が届きました。急な病気により、大切な仲間の命が奪われました。まだ59歳でした。
きのうは彼も参加を予定していた誕生日会の日でした。1週間前、幹事から「○○さんも誕生日会の中止は望んでいないのでは・・・」というメールが届きました。わたしも「○○の供養になると思います」と返しました。
きのう会場に行くと、1席が別に準備され、幹事が額に入った写真を飾ってくれていました。誕生日会の仲間4人で久住山に登った時の写真を拡大して額に入れたのだそうです。会が始まると「○○はこうだった、ああだった」と、あっちこっちから名前が聞こえてきました。
最後、解散する前「亡くなった人への1番の供養は、その人のことを忘れないでいることだそうです。みんな、忘れないでいような」と声をかけました。みんなうなずいてくれていました。
(としひさ)