新聞に『○○県議会が100条委員会を設置』という記事が出ていました。『100条委員会』とは地方議会が設置する特別委員会のことです。地方自治法100条に設置が規定されていることから、通称『100条委員会』と呼んでいます。
設置の目的は、地方議会が地方自治体の事務に関する疑惑や不祥事を調べるためです。例えば、今回の設置対象は首長の「パワハラ疑惑」「物品を要求した疑惑」、過去には自治体職員の「公金横領事件の解明」「業者選定に関する疑惑」等々がありました。
『100条委員会』は議会の議決により設置が決まります。調査に対し「虚偽の証言は3ヵ月以上5年以下の拘禁刑、正当な理由のない証言拒否や記録の不提出は6ヶ月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金が科される」など、国会の「国政調査権」と同じように強い権限を持っています。調査の結果、首長が辞任した事例などもあります。
幸い、わたしが議員になってから100条委員会が大分市に設置されたことはありません。ネットで「大分市議会 100条委員会 設置」と検索しても出てきませんでした。過去に設置したことがあったか?職員さんの手を煩わせては悪いと思い、週明けに問い合わせることは我慢しようと思います。わたしの中では『大分市議会として、100条委員会を設置してまで解明しなければならないほどの自治体の不祥事はなかった』と思っています。
(としひさ)