大分市の自殺対策

としひさより

大分市議会は2015年(平成27年)『大分市民のこころといのちを守る条例』を提案・制定しました。大分市も2017年(平成29年)『大分市民のこころといのちを守る自殺対策行動計画』を策定し、鋭意自殺対策を進めています。

行動計画では、「2024年(令和6年)までに自殺死亡率(人口10万人あたりの自殺者数)を11.6以下、自殺者数54人以下をめざす」としています。しかし、残念ながら大分市の自殺者数は2019年(令和元年)62人、2020年66人、2021年72人、2022年75人、2023年(令和5年)60人という数字が現実です。

いまの『行動計画』の最終年度は2024年(令和6年)です。市の担当課に確認したところ、2025年以降も『第2期計画』を策定し、『誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現』をめざすとのことでした。電話での問い合わせでしたが、その際、担当者がため息のように呟(つぶや)いた言葉は、「自殺する前に、誰にでもいい、相談して欲しい…」でした。2日経った今でもずっと耳に残っています。

相談窓口は、大分市内に34窓口あります(行動計画の相談窓口一覧より)。
一覧表には窓口ごとに相談内容が例示されています。
・生きる上での不安や悩みごと
・借金、離婚、相続・遺言、虐待、DV、労働、その他法的トラブルを解決するための情報提供
・生活上のさまざまな問題とこころの相談
・職場におけるメンタルヘルス相談
・人権問題全般
・思いがけない妊娠・出産や子育ての悩み相談
・子育てに関するあらゆる相談
・いじめや不登校など学校生活に関すること
・家庭での子育てに関すること
・発達、特別支援教育に関すること
・女性が抱えている悩み:夫婦関係、人間関係、くらし
・男性が抱えている悩み:夫婦関係、人間関係、くらし 
他22例

「どこに相談したらいいか分からない、相談するか迷っている・・ひとりで悩まないでください。ひとりで抱え込まないでください。私たちに相談してください」市の担当者の悲痛な叫びです。

【相談窓口への入口】
保健予防課 精神保健担当班  (直通) 097-536-2852

(としひさ)

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