『こんにちは! 大分市議会議員 仲道としひさです 後援会事務所を開設いたしました』
と書いたチラシをトートバッグに入れ、自転車で移動していました。
大通りから路地に入ると、前の方から子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきました。小学校1〜2年生くらいの女の子2人と男の子1人が自転車を乗り回して遊んでいました。男の子の自転車の後輪はまだ補助輪でした。周囲は10棟ほどの一戸建て住宅、真ん中に幅2mくらいの道路はありましたが、通過交通は全くといって良いほどなく、交通事故の心配はまずないと思われる場所でした。
自転車のスピードを緩め、「こんにちは」と声をかけながら通り過ぎました。2〜3m進んでふと後ろを見ると、子ども達がニコニコ笑いながらついて来ています。男の子も補助輪をジャリジャリ言わせながらついて来ています。自転車を止め、「どうしたの?」と声をかけました。
さぁそれからです。子どもたちの取り留めのないおしゃべりが始まりました。後半は質問攻めでした。バッグに何が入っているのか?何をしているのか?等々 最後は「どこに住んでいるのか?」でした。
「葛木っていうところ」
「とおいの?」
「車で5分くらいかな」
「あるくと?」
「10分くらいかな」
「はしると?」
「8分くらいかな」
「ねぇみんなはしろう」
突然女の子が言い出しました。
もう1人の女の子も、
「うん、はしろうはしろう」
「8分も走れないよ」
とわたし。
「8分もはしらないよ。あのくるまのところまで」
かなり先の車を指さします。
「見てるから走っておいで」
「ダメ、オジちゃんも」
ということで、時ならぬかけっこが始まりました。
後援会活動の中、「こんにちは」の一言が思わぬ至福の時間をプレゼントしてくれました。
(としひさ)