としひさより

随分前になりますが、妻と子どもたちで『賭け』をしたことがあるそうです。
娘の結婚式で、わたしが泣くか?泣かないか?の『賭け』だったそうです。みんなが『絶対に泣く』に賭けて、賭けは成立しなかったようです。わたしも、『泣く』に賭けます。ただ、『涙は見せない方が良いかな?』という思いもあります。

なぜ涙を見せない方が良い?と思ったか?
『結婚式での新婦の父親の涙は、娘が家から離れていく寂しさ』という図式が、わたしの中に出来上がっているようです。
新婦の父親の涙は、娘の『好きな人と結婚する喜び』に、水を差すのではないか?と思っているようです。
新婦の父親の涙は、わたし自身の、『娘が、いい人と巡り会えて良かった』という気持ちとは違う、という思いがあるようです。

娘は、去年、コロナ過で結婚式・披露宴を延期し、入籍だけを済ませ、2人で関東に旅立っていきました。
たくさんの人から「娘さんがいなくなって寂しいでしょう」と、疑問符のつかないお声をかけていただきました。寂しくないといえばウソになります。寂しさより『しあわせになって欲しい』『いい人と巡り会えてよかった』という思いの方が強いような気がします。

あれこれ思いを巡らせることが出来るのも、娘が好きになることが出来る人と巡り会えたおかげ、たくさんの人から祝福してもらえる人に出会うことが出来たおかげです。

結婚式では、あれこれ考えず、自分の気持ちに素直に向き合おうと思います。涙が流れれば流れるままに、寂しい気持ちになればなったままに、しあわせそうな娘の笑顔が嬉しければ、私も笑顔でいようと思います。
(としひさ)

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