命拾い

としひさより

生と死の分岐点に立たされたことがあります。心筋梗塞です。6年前でした。

最初は、胸の真ん中あたりに針で刺したような痛みが1~2秒、その一週間後に少し強い痛みが2~3分、次はもっと強い痛みが、短い周期で、長い時間続くようになりました。それでも心臓の血管が危ないとは露ほども思わず、逆流性胃炎等々の症状をネットで検索したりしていました。

その日は、息ができないような、冷や汗が出るような痛みが10分、20分と続き、さすがに車で病院へ向かいました。受付を済ませ、待合室で順番を待っていると、ひとりの看護師さんが心配そうな顔で近づいてきます。「横になって休みましょう」と声をかけてくれました。大丈夫ですと強がる余裕はありませんでした。横になるとすぐに血圧が計られ、心電図がとられ、そのまま手術ができる病院に救急車で運ばれました。

大変危険な状態だったそうです。あの時、看護師さんの機転で「横になって休みましょう」と声をかけて貰っていなかったら、どうなっていたか分かりません。

いのちをすくっていただきました。
(としひさ)

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