時代劇には、よく『征夷 大将軍(せいい たいしょうぐん)』が登場してきます。鎌倉幕府~江戸幕府まで、幕府のトップは、皆さん征夷大将軍です。『征夷』の意味を、きょう、初めて偶然に知りました。
「洋間」と呼んでいる部屋に、わたしの父が買ってきた本が積んであります。洋間から、台風9号が過ぎ去った後の、緑の葉が飛び散った風景を眺めていました。ふと、『逆説の日本史』という本が目に入ってきました。歴史の授業で習わなかった歴史が書かれているのかなと、興味がわきました。
手に取り、目次に目を走らせました。第2章『戦術の天才 義経が陥った落とし穴』とありました。第2章を開いてみました。天才武将 義経の生い立ちから書かれていて、それはそれで面白いのですが、なかなか『義経が陥った落とし穴』まで行きつきません。「ガマンだ」と思い、読み進めていくと『征夷大将軍』が出てきたのです。
概略は、『・・蝦夷地(えぞち)といえば、江戸時代は、今の北海道のことを指した。本来は東北地方のこと。この蝦夷地(えぞち)侵攻の先兵となったのが、征夷(蝦夷を征する)大将軍である。その中で最も有名なのが桓武天皇の軍事官僚であった坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)だ』と書かれていました。
『征夷』の意味は分かりました。が、鎌倉幕府と江戸幕府を開いた、総大将の2人が、なぜ『征夷』を使い、『征夷大将軍』と名乗ったのか、なぞが残りました。
(としひさ)