きのうの新聞に、気になる記事がありました。記事は『一般社団法人 「フリースクール等連合会」が、県内のフリースクールなどの情報をまとめたファイルをつくり、大分県内の公・私立小中学校、高校、特別支援学校に1冊ずつ配る』というものでした。フリースクールとは、何らかの理由で、学校に行くことが出来ない、行かない、行きたくてもいけない・・という子どもたちを受け入れる『民間の教育施設』です。
記事には、
『保護者がフリースクールを探す際、インターネットなどで地道に調べるところから始めるケースがほとんどだという』
『学校外の居場所情報を、学校内で入手しやすくすることで、不登校や学校に行き渋る児童生徒、保護者の一助にしてほしい』
『フリースクールの存在や、各施設の特色、雰囲気を知るための労力を、この情報ファイルで少しでも減らして欲しい』
とありました。
記事を読んで気になったのは、
「教育委員会・学校現場と民間の教育施設との連携が、うまく取れていないのではないか」ということと、
「配られたファイルが、それぞれの学校で有効に活用されるだろうか」ということでした。
大分市も、不登校児童生徒等への対応としては、『電話相談・来所相談の窓口を設置、訪問相談、教育支援教室「フレンドリールーム」、スクールソーシャルワーカーの活用等』(*1)行っています。
しかし6月10日のブログで書いたように、大分市の不登校児童生徒は、小学校327人、中学校708人、合計1,035人います(令和2年度末)。不登校の子どもたちやその保護者をしっかりとサポートしていく為にも、不登校児の居場所を作ってくれている民間教育施設との連携は、必要不可欠だと思います。
具体的にどんな連携が必要か、どんな連携が出来るか、月曜日以降、フリースクールの皆さんの声等聞きながら、教育委員会と一緒に考えていきたいと思います。
(としひさ)
(*1) ≪以下、「大分市の教育」より一部抜粋≫
【電話相談・来所相談】
相談電話 533-7744(FAX 538-3778)
いじめや不登校等の教育相談、障害のある子どもの就学や教育に関する相談等、幼児・児童生徒・保護者・教職員の様々な悩みや相談に対応します。
電話受付 (月曜~金曜)9:00~17:30
(土曜) 9:00~16:45
来所相談 (月曜~金曜)9:00~17:00(予約制)
【訪問相談】
家にこもりがちな不登校の児童生徒の家庭に、訪問相談員を派遣します。訪問相談員は、教育・心理・福祉領域を学んでいる大学生。費用無料。
【教育支援教室「フレンドリールーム」】
(支援方針)
不登校状態にある児童生徒に対し「心の居場所」としての役割を果たし、カウンセリングや体験活動等のきめ細かな支援、学校や家庭への適切な働きかけ等を行うことにより、社会的自立に向け、個々の状況に応じた支援を行います。
【スクールソーシャルワーカーの活用】
全中学校及び義務教育学校に配置するとともに、併せて、その校区の小学校を担当します。スクールソーシャルワーカーとは、児童・生徒の問題に対し、保護者や教員と協力しながら問題の解決を図る専門職です。原則、社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士いずれかの資格が必要になります。