保護司を引き受けてから、10数年が経ちました。保護司の主な仕事は、保護観察(*1)の対象者との面接です。これまで、いろいろな考え方を持った対象者と接してきました。面接日、面接時間をきっちり守る人、忘れる人、逃げ回る人、様々です。
保護司になりたての頃、面接日を忘れてしまう対象者には、面接日を覚えやすいように、第2、第4日曜日と決めてしまおうか、と思ったこともありました。決めてしまうと、『約束を覚えておく、守る』という作業に対して、意識が薄くなるかもしれない、とも思いました。
今は、面接日をきっちり守ってもらえない対象者には、自分の都合のいい日時を先に言って貰うようにしています。出来るだけ、自主的に面接日時を決めた方が、少しは守ろうとする意識を持ってくれるかな、と思ったからです。
ここ何年か、保護面接が途切れたことが無いように思います。1人の保護観察期間が終わると、また次の人と続いています。価値観の全く違う人にどう接したらいいのか、悩むこともあります。悩んだ時は、『試行錯誤』(ブログ1.07)するしかないと、腹を括ることにしています。
(としひさ)
(*1)保護観察とは、罪を犯した人や非行のある少年が、社会の中で保護観察所の指導・監督を受けながら、更生を図っていこうとする処分のことです。直接対象者と接触(面接等)し、生活実態の把握に当たっているのが保護司です。
(保護司についての過去のブログ)
1.16『保護司としての役割』 4.05『保護司として』 4.11『協力雇用主』
5.12『自己紹介』 6.23『心の休憩所』 6.26『再犯防止』
7.2『内面の問題』 7.08『腕が鳴る』 7.28『地域再犯防止推進モデル事業』
8.19『恩赦』