運の良し悪し

としひさより

我が家と東隣の家との間に、幅50cmほどの小道があります。両サイドに、木が植わっています。小道の上の木と木の間や、張り出した枝と枝の間に、何匹もの蜘蛛が巣を張っています。張る場所が悪く、せっかく張った巣を、すぐに壊されてしまった蜘蛛がいます。「蜘蛛にも『運』の良し悪しがあるんだ」と思いました。3,4日前のことです。

きのう、夜、ブログ(「目と目で分かりあう?」10.8)を仕事部屋で書いていました。
ドアの外で、『ブ~ン』という、かなり大きな羽の音。「何だろう?」と思い、顔を上げました。いきなり、上げた顔めがけて、こぶし半分位の『何か』が飛んできました。ひっくり返りそうになりながら、かろうじて避けました。農機具などを入れていた、土蔵を改装して作った仕事部屋です(ブログ7.29)。開け放したドアから、部屋の明かりを目指して、夜も昼も、いろんな虫が飛んで来ます。ドアまでは、1メートル位の距離しか有りません。
大きな蛾(が)?バッタ??一瞬のことで、何か分かりませんでした。わたしの横を飛んで、そのまま後ろの窓の網戸にぶつかったようです。本棚と、窓の間に入り込んだのか、姿を探しても見つかりません。羽音も、動き回る音も聞こえません。「何だったんだろう?」と思いながら、勝手に出ていけるよう、網戸を開けたままにしておきました。

今朝、仕事部屋に来てみると、居ました。大きなバッタでした。本棚の角にとまって、ジッとこちらを見ています。目が合いました。空けた窓の横、閉まった窓の前にいます。
バッタが振り返って、そのまま飛べば外に出られるよう、閉まっている窓をソッと開けました。動きません。「窓から出ないと、死んじゃうよ」と声を掛けました。・・・突然、羽を広げ、空いた窓から飛び出して行きました。羽を広げた大きさは、こぶし半分位ありました。見ていると、2mくらい離れた西隣の家の壁に『ゴン』とぶつかり、何事もなかったかのように、そのまま飛んで行きました。
「命が助かって『運』が良かったのか? 網戸と壁に2度もぶつかって、一晩水も食べ物もないところで過ごして『運』が悪かったのか?」などと思いながら、3,4日前に見た蜘蛛のことを思い出していました。小道まで行ってみました。少し違うところに巣をつくっていました。

『運て、何?』『どうやって決まる?』『決められた運命から逃れたい。どうすればいい?』などと、一瞬考えてしまいました。
(としひさ)

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