カーラジオから、『きょうは税理士記念日』という言葉が聞こえてきました。きょうは、税務代理士法という法律が制定された日だそうです。
わたしも税理士を目指した時期がありました。高校3年生の時に目指すと決めました。進路を決めるきっかけは、祖父の座右の銘、『鶏口(けいこう)となるとも牛後(ぎゅうご)となるなかれ』です(ブログR3.10.28)。
中国の歴史書に出てくることわざで、
『強い勢力のあるものにつき従うより、たとえ小さくても独立したもののリーダーになれ。鶏口はニワトリのくちばしを指す。牛後は牛の尻を指す。ニワトリのくちばしは小さな集団のリーダーの例えとして、牛の尻は大きな集団に従っている者の例えとして用いられる』
『ニワトリのくちばしは頭よりも前についている。つまり、一番高いところにあぐらをかいているわけではなく、先頭で人々をリードすることを示唆している』
という意味です。
たとえ小さくても一国一城の主(あるじ)を目指す。あぐらをかかず、先頭でリードする!!カッコイイと思いました。
一国一城の主で、なぜか税理士を思いつきました。大学受験は、税理士になった時に役立つと思われる経済学部と経営学部を選びました。(1校だけ教育学部を受験しました。受かれば、父と母と同じ教員の道も、選択肢の1つに入れていました。落ちました)経済学部に合格しました。就職は税理士事務所。税理士になるための専門学校にも通いました。
鶏口になることはできませんでした。鶏口を目指す道を選んだことは、間違いではなかったと思っています。妻に出会うことができました。鶏口となる道以外の進路を選択していれば、出会えなかったかもしれない人です。祖父も、わたしの高校時代に選んだ道を、思いっきり褒めてくれていると思います。
亡くなった祖父の座右の銘が、わたしの座右の銘の1つになりました。
(としひさ)