児童虐待防止

としひさより

令和3年度に、全国の児童相談所が虐待(身体的、心理的、性的、ネグレクト(*1))として受理した件数は、20万7,659件です(厚労省速報値)。統計が始まってから31年連続で最多を更新するという最悪の事態が続いています。

大分市も例外ではありません。過去5年間(平成29年度から令和3年度まで)の児童虐待の相談受理件数は、642件→838件→1,012件→919件→1,111件と、5年前の倍近くまで増えています。

大分市内に大分県の児童相談所はあります。大分市の児童相談所はありません。県の児童相談所が受理する相談件数のうち、半数は大分市内の案件です。

2019年(令和元年)7月 有識者による「大分市 児童相談所設置 検討委員会」が設置されました。
2020年(令和2年)3月 「大分市における児童相談所設置に関する提言書」がまとめられました。
2020年(令和2年)5月 「大分市 児童虐待防止対策を強化するための基本計画 策定委員会」が設置されました。
2022年(令和4年)3月 同基本計画がまとめられました。
この基本計画には、児童虐待防止の取り組み強化を進めるための方向性が示されています。
今後は、
・大分市が児童相談所を設置すること
・子ども家庭支援センターの在り方を検証すること
など、進めていかなければなりません。
計画を拙速に進めることは子どもの『命』を危険にさらすことになります。しかし、数字が示すように、1日も早い体制強化が求められています。県の児童相談所と連携しながら、大分市の早急な体制整備をお願いしたいと思います。
(としひさ)

(*1)ネグレクト: 養育すべきものが食事や衣服等の世話を怠り、放置すること。育児放棄。

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