保育士不足の解消

としひさより

保育園の園長先生と話をする機会がありました。『保育士が不足している』という話になりました。

県は、『保育士不足』に関連した調査を行ったことがあります。

調査項目の1つ、「保育士等を希望通り確保できたか」という問いに対し、大分市内155施設のうち61施設が「いいえ」(39.3%)と答えています。また、定員に達していない大分市内90施設のうち、12施設が「保育士等が確保できないため」(13.3%)と答えています。(いずれもR5.4.1現在)

【一般的にいわれている保育士不足の原因】
・給与が、全職種の平均に比べて安い
・長時間労働,、持ち帰り仕事がある
・休暇が取りにくい
・休憩が取りづらい
・命を預かる仕事であり、責任が重い
・事故への不安
・人間関係(職場・保護者対応)
・仕事と家庭の両立が難しく、出産を機に退職

給与については、国の対策とともに大分市も独自に「処遇改善」を行っていますが、まだまだ不十分です。

また、休暇については、新しい制度を検討している施設から話を聞いたことがあります。その施設では、現状「育児 短時間勤務(6時間)」は子どもが3歳になるまでで、以後は通常の8時間勤務に戻ります。そうすると、3歳~就学までの期間、保育所等への送り迎えができない状況になる家庭が出てきます。

新しい制度では、「本人からの申し出により、子どもが3歳~就学まで、午前8時~午後6時までの時間帯の中で働ける仕組みを構築できないか」検討を始めているとのことでした。

保育士さんの有効求人倍率は、依然として2.24倍(大分県・令和5年1月)と高い状況です。保育士不足の解消は、市単独ではなかなか難しい状況です。国の制度利用等、現場の『声』として協会から市に要望をあげていただくよう、園長先生にお願いしました。
(としひさ)

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